なぜこんにゃくなのか

●基本情報
こんにゃくはサトイモ科インドシナ原産でコンニャクイモの球茎を原料としています。コンニャクイモの粉末に水を加えてこね、石灰水(アルカリ)を混ぜて加熱してできる加工食品です。コンニャクイモの形状から「象の足」という異名を持ちます。こんにゃくは約97%が水分で低エネルギー、しかも腸を掃除して老廃物を排出することからダイエットフードとしても注目を浴びています。
コンニャクイモはじゃがいもと同様にタネイモから増やしますが、じゃがいもとは違い成長するのに2~3年かかります。春にタネイモを植えると新芋ができそこから地下茎が伸びて秋には生子というコンニャクイモの赤ちゃんができます。この生子を一度収穫し次の春に再植付けをしたものを1年生、これを秋に収穫したものを2年生、さらに次の春に植えて秋に収穫したものを3年生と呼びます。
日本での主な生産地としては群馬県、栃木県、福島県、茨城県などが挙げられます。

●こんにゃくの歴史
こんにゃくはコンニャクイモを原料としています。
今でも東南アジアにはこのコンニャクイモの仲間が数多く自生し、その種類は約130種類ともいわれています。こんにゃくの歴史は古く6世紀頃仏教とともに中国より伝わったとされその後、精進料理として広まったと考えられています。平安時代の書物にこんにゃくの記述が認められたことや世界三大美女の一人といわれる小野小町も歌に詠んでいたことから昔から親しまれていた様子がうかがえます。近年では中国をはじめ東南アジアの各国で日本向けの食用としてこんにゃくの原料となるコンニャクイモが栽培されています。